障害者が社会の中で自立して生活していけるという事は重要ですし、そのためのサポートというものが求められていくことになります。
身体的機能に障害があるという場合は、動きにくさなどをカバーすることや、出来ないことをどのように補っていくかという事を考えることが自立支援に繋がります。
この場合、介護サービスなどを上手に組み合わせて利用できるようにしていくことで自立支援につながるでしょう。
一方、特に問題となるのが、分かりにくい障害の場合です。
精神障害や発達障害といった、一見して分かりにくい障害を抱えた方の自立を支えていくにあたっては、これまでの介護サービスだけではカバーできないという事も多くなっていくのです。
こうした幅広い障害者への自立支援という事を考える場合、まずはそれぞれの障害特性をしっかりつかむということがスタートとなります。
同じような障害に見えても、必要な配慮や問題点は人によって異なるからです。
それを考えずに一律にサポートをするという形では、効果が出にくいですし、本当の意味での自立支援にはつながりにくくなります。
生活上どのような問題を抱えているのかを知らないと適切なサポートはできません。
仕事をしている場合には、仕事上の問題についてサポートが必要になることもあります。
本人の理解度によっては、様々な手続きのサポートも必要でしょう。
こうした細かいサポートについて考えていくために、まずはそれぞれの障害にしっかり目を向けることが必要になるのです。